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「江戸小紋を伝える 小宮家の技と人」を見てきました。
10月から展示してあったのに、12月4日の最終日まで見に行けなかったので、楽しみでした! 場所も今まで調べてなかったのですが、今住んでるところのお隣の駅と、なんとも幸せな環境でしたw 展示物としては、あまり多くはなかったのですが、伊勢型紙の素晴らしい小紋が見ることができたので、とても満足でした。 そうそう、たまにのまじめな内容なので、知ってる限り詳しく書いてみようと思います。 あと、この内容は今回の展示を見ての個人の感想もありますが、歴史などに関しては先生から聞いたものもあります。 あと、私個人の実力として、文章説明力が乏しいので、わかりにくい部分や、あと間違いなどがありましたらコメントいただけるとありがたいです。 ということで、よろしくお願いします。 さて、この江戸小紋ですが、伊勢型紙とは切っても切れない関係です。 一枚の小紋の着物ができるまでを略式に書くと、 1、柿渋紙のという、特殊な型紙が彫りやすい紙を製作 ↓ 2、型紙を彫る ↓ 3、彫り終えた型紙に、染め物に耐えうることができるように加工する ↓ 4、染め物屋さんに染めてもらう ↓ 5、染め上がった反物を着る人に合わせて縫ってもらう ↓ 6、小紋の着物完成。 こんな感じです。 (本当に略式だったり。型紙の絵を描く人とか、染め物用のまっさらな反物を織る人とかもっとたくさんの人の手が実際にはかかります。) で、今回の内容の大元である、「江戸小紋」は、4の部分、「染め」の工程をする人の事を指す場合が多いです。 そして、「伊勢型紙」は2と、3の所を指す場合が多いです。 ここまでわかっていただいたところで、じゃあなんで伊勢型紙と江戸小紋が切っても切れない関係なのかというと、 伊勢型紙は元々、布や紙への染色することを目的とした工芸品で、 昔からの使われ方として一番多い使い方は対布への染色、そうここで言うならば江戸小紋を製作する場合に伊勢型紙は使用されました。 また、この布を染めるという作業ですが、皆様一度は体験したことがあると思いますが「ステンシル」と大体は同じ原理、 「穴のあいているところに、染料が入り、穴の部分と同じような模様が出来上がる」 ものです。 じゃあ、染め物はなにが難しくて、人間国宝など長い間の修練を積んだ人が居たりするのか。 たとえ話になりますが、もしお近くにペンがありましたら、線を引いてみてください。 にじみ・かすれ無く線が引けましたか?よく近くで見るとわかりますが、インクだったり染料だったりは、布などに塗るとそのインクが入っている分だけ、布や紙に広がっていきます。それを描き込んでインクの量を調節するのではなく、伊勢型紙の彫ってある、あの狭い隙間に入るように、そしてにじまないようにする。しかも12mくらいある反物すべて。 …ちょっとは難しさが伝わったでしょうか。。 他にもいくつも難しい理由は存在しますが、書きながら思いついたのを書いてみました。 また、どれだけ染め師さんの腕が良くても、彫ってある型紙がグダグダでは、良いものがそまりません。良い型紙を作って、それをいい状態に染めてもらおうと頑張る型彫り師と、その型紙を最高の状態に染め上げようとする染め師さんが居て、素晴らしい江戸小紋が出来上がります。 難しい理由という形で染めの部分を書きましたが、ここがあるからこそ、江戸小紋はとても繊細なのにも関わらず、模様1つ1つに意地が入っているのでより美しく見えます。 少し長くなってますが、江戸小紋と伊勢型紙でもう一つ。 今回見に行った、「小宮家」というのは、江戸小紋、伊勢型紙の両方にとってとても重要な方。 何故かというと、少し前の話、江戸小紋を日本の文化財にしようと行動した小宮康孝師の行動がきっかけとなり、役人の方に江戸小紋並びに伊勢型紙を知ってもらえ、この機会のおかげで伊勢型紙は人間国宝の誕生→重要無形文化財となったそうです。 人間国宝→重要無形文化財の部分もいろいろとあったそうですが、このあたりは、またおいおい…。 あまりにも文章力がないので、今日はここまでで。 またなにかかきます。 あ、知りたいことなどありましたら、言ってください。 知ってたら書きます。知らなかったら先生に聞くか、一生懸命調べます。 これも自分の糧になるので、いっぱいお題を出してもらえたら喜びます。 PR |
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